2025.01.28
先日、図書館で見つけた『サン=テグジュペリ 伝説の愛』という本を読みました。
『星の王子さま』で知られる小説家のアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリと、その妻コンスエロの愛の軌跡を辿った本なのですが、
二人が長年にわたって交わした書簡、写真、スケッチがたくさん紹介されていて、図版のように読み応えがありました。
アントワーヌは友人からコンスエロを紹介され、一目で恋に落ち、その日のうちに「あなたは僕と結婚することになる」と告げたそうです。
とてもドラマチックな出会いですね。
その言葉どおり二人は後に結婚するのですが、その結婚生活はというと、何度もすれ違いや仲違い、和解をくりかえす波乱に満ちたものでした。
それでも最後まで二人を結ぶ愛の糸は切れることなく、妻コンスエロに対するアントワーヌの想いを原動力にして、世界的名作『星の王子さま』は世に送り出されました。
「大切なことは目に見えない」
「星々が美しいのは、ここからは見えない花がどこかで一輪咲いてるから」
こうした言葉たちが紡がれた裏にもう一つの物語があったことを知り、私にとって『星の王子さま』は、ますます特別な一冊になったのでした。